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中郷鉱 -三坑-

茨城県 北茨城市 中郷町。

今回は 常磐炭鉱 中郷六坑の南に位置する
日棚地区に拓かれた三坑付近を紹介させて頂く。
中郷三坑風景

常磐炭鉱 中郷鉱 六坑編はこちら

nakago.jpg
六坑から二坑を経て三坑に至るまでの1km区間は
エンドレス線によって結ばれていた。
その名残は、孝行橋の橋脚、煉瓦造りの十石隧道に見てとれる。
中郷エンド孝行橋脚2中郷エンド十石隧道
この辺りには二坑が存在したが、
現在では二坑区炭鉱住宅と大北川発電所に当時を偲ぶしかない。
中郷二坑区炭住大北川発電所

十石トンネルを南側へ抜けるとそこは三坑区。
『三砿』や『炭鉱口』といった採炭地にふさわしい名前のバス停が!
炭鉱現役当時から変わらず愛されるバス路線。この辺りは大きな団地があり住民が多い。
三砿バス停炭坑口バス停
『三砿』バス停横の崖を見上げると三坑本卸の捲座がのぞいている。
脚の位置に対して台の出っ張りが長く、バランス感覚に長けた美しい捲座である。
更に横の木は捲座を気遣うかのごとく寄り添い、絵になる。
その南側には多賀炭鉱時代の日棚鉱本卸の捲座が同様にのぞいている。
これらの坑口は残念ながら埋め立てられてしまっている。
中郷3本卸捲座2多賀捲座3
運炭線の基礎を藪の中に垣間見ながら道なりに進んでいく。

すると、堂々たる中郷鉱の巨大な石炭積込施設が登場する。
中郷万石2
改めて思う。常磐炭鉱の巨大さを。
この万石があるだけで街の景観はこれほどまでに変わるものなのか。
いやむしろ当時の面影は周囲の宅地化に伴いなくなりつつあるのだが…。
何も知らずに通りかかった人はこの巨体を見てどう解釈するのだろう?
中郷原炭万石
巨大ホッパーの背後には、これまた巨大な原炭積込場がそびえ立つ。
なにしろ六坑、二坑、三坑すべての石炭をここから搬出するのだから
この規模の容量が必要不可欠であったのだろう。

ところで中郷鉱と言えばこの巨大ホッパーが有名であるが
個人的に注目している遺構が原炭ホッパー裏に身を隠している。
中郷新坑10
中郷新坑関連の設備である!
捲揚線が美しい勾配を描き坑口から上っている。
上った先には捲座と捲揚機の動力施設がきれいに残る。
中郷新坑捲揚2
勾配途中には背の高い事務所の様な建物が2つ。
なぜゆえに背が高いのかは判然としない。
中郷新坑事務所
捲揚線の出発点には中郷新坑の坑口が残っている。
のだが…
中郷新坑坑口中郷新坑扁額
草が坑口を覆い隠している。いつもなら除草作業に勤しむところだが
ここは野バラのトゲが多すぎる…。どなたか除草して頂けたらありがたい。

掘りつくされた山側の炭層に代わり太平洋側の石炭を求めて開坑された中郷新坑は
ドイツから最新鋭の掘削機、ドラムカッター三機が導入される程に期待されていた。
ところが昭和46年8月16日、採炭を開始するや突然水没しあっという間に閉山。
なんと1,100名という途方もない数の労働者が一瞬にし職を失ったという。
六坑事務所跡に保管されている中郷新坑の立派な扁額が
なおさらにむなしさを助長させる…。
私が気になっている理由はその悲劇さ故なのかもしれない。

石炭は専用線である中郷線を使って国鉄南中郷駅まで搬出されていった。
ご多分にもれずこの路線も上田炭鉱との共同使用となっている。
区間途中にはコンクリート橋とガーター橋が撤去されずに残されている。
中郷線コン橋2中郷線ガーター
周りはすっかり宅地化され、
旅客線として営業しても成り立つのでは?と感じる。
昭和19年開業―昭和50年廃止。

茨城県内最大のヤマである中郷鉱。
その名誉にふさわしい巨大施設が現在も堂々と鎮座し、
輝きを放ち続けているように見える。
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  1. 2012/02/03(金) |
  2. 炭鉱-茨城
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

神世の工具鋼産業

 島根県の日立金属安来工場あたりも、古事記がらみの伝説があって、探検してみたくなりました。
  1. 2012/08/29(水) 05:36|
  2. URL |
  3. タレパン屋
  4. [ 編集 ]

Re: 神世の工具鋼産業

タレパン屋様

ご覧戴きましてありがとうございます。
勉強不足で恐縮ですが、島根県の遺産も興味深いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
  1. 2013/08/27(火) 00:30|
  2. URL |
  3. フクダジマ
  4. [ 編集 ]

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