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松浦炭鉱

長崎県 佐世保市 世知原町。

国鉄松浦線(現松浦鉄道)吉井駅より分岐した
世知原線に沿って飯野炭鉱経営の松浦炭鉱まで散策してみる。
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現在も吉井駅の構内は操車場の名残りでだだっ広い空き地が広がっている。
超大編成の石炭車を並び替える光景はさぞかしダイナミックであったろう。
b504.jpgb505.jpg
サイクリングロードに変貌した世知原線沿いに県道54号線を東に進むと
かつて松浦炭鉱に到着する。
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市街地はかつての採炭地にふさわしく、商店が所狭しと軒を連ねている。
道行く炭鉱関係者でさぞかし賑やかであったことだろう。

現在は世知原炭鉱資料館として使用される松浦炭鉱の事務所。
b508.jpg
外壁に使用される砂岩ブロックの薄い黄色を纏い、
独特の雰囲気を醸し出す特別な建築となっている。
明治45年の砂岩建築がここまで奇麗に残るとは驚きである。
大切に使用されてきた証だと考える。まさに世知原の宝物!

資料館から少々東に移動した住宅街には、小規模なホッパーが佇む。
b507.jpg
ここがかつて鉱業所跡地であった事など微塵も感じさせてはくれない。
後方に見える東八天岳のふもとには、地味な斜坑がぽつりと残されている。
b511.jpg
地味な外見とは裏腹に、よく見ると手の込んだブロック造りとなっており、
ただの入気目的の坑口とは思えない。
b510.jpgb509.jpg
しかし本卸の位置はずっと下のお寺の横なので連卸でもなさそう。
何者なのかこの斜坑…。

昭和45年に閉山を迎え、
世知原線は翌年にその役目を終える。

北松炭田において中小企業でありながら巨大採炭地を形成した松浦炭鉱。
炭鉱事務所に見られるように当時の繁栄ぶりは現在も色濃く残り、
世知原という街を現在に形作っている。 旧道沿いに広がる商店街を見てそう感じた。
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  1. 2013/01/06(日) |
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